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万人のための哲学入門 この死を謳歌する

佐々木中/著
著作者
佐々木中/著
メーカー名/出版社名
草思社
出版年月
2024年11月
ISBNコード
978-4-7942-2758-4
(4-7942-2758-2)
頁数・縦
89P 19cm
分類
人文/哲学・思想 /哲学・思想一般
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価格¥1,300

出版社の商品紹介

出版社からのコメント

『切りとれ、あの祈る手を』の著者、待望の書き下ろし作品!本当に読みたかった哲学入門、誕生。最初で、最後で、最短の一冊。「みんな」の欲望と、あなたの欲望。「みんな」の不安と、あなたの不安。そこから、哲学は「普遍」へとあなたを導きます。あなたを超えたものへ。【「序」より】 −−そもそも、私にはあなたが誰なのかも全く知ることができない。 一応、この本は「哲学入門」と題されているわけですから、何かしら哲学ということに興味がおありなのかなとは思います。しかし−−、「哲学」という日本語はフィロソフィ(philosophy)を西周が翻訳したものであって、当初は「希哲学」と訳されていたとか、そもそも哲学とは「知を愛する」ことであってその動詞の用法はヘロドトスの『歴史』に出てくる小アジアのリュディアの首都サルディスを訪問したギリシャの賢人ソロンに対して国王クロイソスが述べた言葉が初出であるとされているとか、形容詞の用法はそれより古くヘラクレイトスが述べているとか、あなたはそういうことが聞きたいのではないのではないか。 哲学入門を書くことになり、私も「哲学入門」と題する本を何十冊か読んでみました。すると、それらが大体二つのパターンに収まることがわかった。つまり、一つは「コンパクトな哲学史」とでも呼ぶべきもので、もう一つは「問題集」と呼ぶべきものです。「コンパクトな哲学史」の方は、その名の通り圧縮された哲学の歴史の叙述です。古典ギリシャ時代から始まりカントからヘーゲル、ハイデガーへと哲学が経巡って来た歴史を短く辿り直して見せるものである。これはいわゆる大陸哲学系の著者に多いようです。 もう一つの「問題集」の方は、「心身問題」や、「自由意志の問題」、「神の論証の問題」などの伝統的な哲学的問題を列挙し、著者が自分なりの回答を与えて見せるものです。これはいわゆる英米哲学系の著者に多く見られます。 もちろん、そうした本を読んで勉強にならないわけではないでしょう。しかし、繰り返します。あなたはそういうことが聞きたいのではないのではないか。−−この本は、そんなあなたのために書かれた本です。 …(後略)

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